事務補佐のバイトで夢が消えた

昔見たドラマの影響で、社長秘書に対して強い憧れがありました。
自分がバリバリ働くわけではないけれど、何となくかっこいいイメージがあったんです。
大人になってから気づいたのですが、かっこいいというのは仕事云々よりも、秘書役を演じていた女優さんの実力だったのでしょう。

商業高校で秘書の基本を学び、大学でビジネスに関する知識を身に着けようと奮闘しました。
そして、未経験のままいきなり社会に出るよりは、学生バイトとして軽く予習しておこうと思い、あれこれとバイト求人を漁る日々。
すると、事務補佐のバイト求人を見つけたので、電話で面接を申し込みました。

翌週に面接を終え、3日後に採用通知が来た時は嬉しかったですね。
夢に一歩近づいた感じがして、将来にも期待が持てていたのです。
しかし、これがその後の人生を見事にひっくり返す事になろうとは、まったく予想していませんでした。

事務補佐のバイトを始めて1ヶ月。
私に任される仕事は、廃棄書類をシュレッダーにかける事・使っている事務室の清掃およびゴミ出し・社員10人分の昼食(場合によっては夜食込み)を調達してくる事のみ。

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本格的な秘書ではなく、あくまでも事務補佐ですから、雑用しか任されないのも無理はないかもしれません。
それでも、当時の私にとって、だんだん苦痛に感じてきました。

社員は9時までに出勤し、定時は17時。
私は業務前後に清掃作業をしなければならないので、8時までに出勤し、清掃が終わって帰れるのはだいたい18時過ぎ。
さらに、社員は固定給で新卒でも20万円の手取りとの事でしたが、私は雑用担当のバイトなので時給800円。
おまけに、求人票に書かれていたはずの「交通費全額支給・正社員登用アリ」の待遇もなし。
交通費に関しては「バイトは支給なしだけど、間違って求人票に記載されてしまった」との言い訳。
正社員登用についても、「○○さんは大学卒業したらお別れだから寂しいな」と白々しい上に最初から登用する気ゼロの発言。

我慢の限界に達したので、たった半年で辞めました。
そして、事務職に対して嫌な印象しか持てなくなり、秘書どころか工場の作業員として就職する事になったのです。

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